ビットコインを知り興味があって、まず最初に皆さんが行う事は、ビットコインの投資を始めてみようかということだと思います。
安く買い、高く売れば、その差額が利益になりますから、FXや株と同じようにビットコインも投資ができます。
しかし投資以外にビットコインには、海外送金もできます。それではどのような場面で、ビットコインを海外送金するのかについて、簡単に説明していきたいと思います。
ビットコインは投資だけでなく海外送金もできる
ビットコインは新しい投資先ということで、投資していく人が今後も増えてくると思います。中にはビットコインを実際に使う人が増えてくると、これでお金を送ってみよう、買い物をしてみようとする人も出てきます。
デジタルなお金といっても、別になくなるわけではありませんし、ビットコインは便利だという認識が、徐々に広がってきています。
日本の場合には銀行振込が一般的であり、全国各地にコンビニのATMがあります。ですので、仮想通貨であるビットコインを使わなければいけない場面というのは、なかなか出てきません。
しかし少額のお金を送るのに、銀行の窓口で何時間も待たされたり、たくさんの書類を提出することもあります。そうすると時間も手間もかかってしまいます。しかも資金の上限が決められている場合には、そういった手間も増えてきます。
中国でビットコインが人気な理由
ビットコインで送金する場合に、その金額は人によって異なってきます。例えば中国人が日本の不動産を買おうとする場合には、結構なお金が必要となってきます。日本で民泊をすれば儲かるという情報もあり、中国人はこぞって日本の都心のマンションを買っていくこともあるでしょう。
日本では訪日外国人の数が、年々増え続け、宿泊施設の需要が高まっています。中国人はその投資対象として、日本の不動産を買う場合があるわけです。
しかしながら、中国の人民元は外国での持ち出しに制限があります。台湾を通して送金するのにも、結構な手数料が必要となってきます。そのため、その間にビットコインを入れて購入資金を送るというケースが出てきています。
ビットコインの取引高で人民元が圧倒的なシェアを占めるのは、そういった資金移動に制限があり、外国と取引するには仮想通貨を使わざるを得ないという大きな理由があるからです。
日本人がビットコインで海外送金する場面
それでは日本人がビットコインで海外送金するには、どのような場面があるのでしょうか。
まず1つ目に考えられる事は、事業資金の移動です。外国企業と取引しているならば、必ず発生します。
個人だと海外のオンラインサイトから商品を輸入したり、海外投資したり、海外に留学している子どもに仕送りをしたりすることが考えられます。それではそれ以外には、どのような場面が考えられるでしょうか。簡単に説明していきたいと思います。
災害時の寄付金として
2016年4月に熊本で地震が発生しました。その時に被災者支援のため、寄付金をビットコインで募ったところ、45 BTCが集まりました。
SNSでの拡散もあり、世界中から熊本地震の被災者支援として、ビットコインが送られてきたわけです。日本では地震や台風が多く、災害支援のために寄付をしようという人は、たくさんおられます。
しかし海外で発生した災害に対する支援金は、送金手数料がかかり、あまりに少額の寄付金だと、現地にほとんど届かないという事態があります。最低でも5,000円ぐらいでないと意味がないと言う人もいます。
しかしながら、100円位から寄付できるとしたら、もっとたくさんの人が寄付をしてくれるに違いありません。そういったこともあり、ビットコインならスマートフォンのアプリの操作だけで、簡単に少額から寄付をすることができます。
しかも送金手数料もほとんどかかりません。たとえ100円しか寄付できなくても、手数料が2円ほどしかかからないなら、寄付する意味は絶対あります。
海外に寄付するときには、どこにどれだけ手数料がかかり、実際に現地にどの程度の金額が届くのかが分からないという不安はあります。
しかし、ビットコインでは手数料が安く、ブロックチェーン上には、取引記録が全部残っていますから、自分が寄付したお金がどれだけ現地に届いたかということを、後から確認することができます。
寄付先の領収書がなくても、ブロックチェーンに記録が残っていますから、途中でやましい事は出来ない仕組みになっているわけです。以上のことから、ビットコインは災害時の寄付金やその他支援金の送金に向いているといえるでしょう。
海外のクラウドファンディングとして
個人では海外送金をする機会は、あまりないかもしれません。海外のサイトからオンラインで物を買う場合には、クレジットカードで決済していると思います。
その時に為替レートや手数料が組み込まれているのですが、実際はあまり意識せずに、その手数料を支払っていると思います。
米ドルはすべての通貨と交換できる基軸通貨ですので、1ドル100円であった時に日本円から米ドルに交換しようとすると、大抵どの銀行でもプラス1円ほど手数料が乗せられ、実際は1ドル101円での取引になります。
しかし米ドル以外だと、一旦米ドルに交換してからになりますので、さらに＋2円、＋3円のように手数料が跳ね上がります。
このように手数料がかかる理由は、マネーロンダリングを防ぐために本人確認の書類が必要だったり、なぜ送金するのかや目的をはっきりと確認するためであります。
日本国内の取引では、ATMで現金振込の金額の上限があります。上限を超えて振り込む場合は、窓口で本人確認が必要であり、国をまたいだ送金の場合は厳密にチェックしなければいけないというルールがあります。それだけ人手もかかってしまうので、どうしても手数料が割高になっていきます。
