ビットコインは一体誰が作ったのでしょうか?
ビットコインは特定の組織に属する開発チームで作られたものではなく、「サトシ・ナカモト」と名乗る日本人らしき発明者が公開した論文に興味を持った人たちが、分担してコードを書き、現在の形に近づいたと言われています。
それではそのサトシ・ナカモトという発明者は日本人なのでしょうか?簡単に説明していきます。
ビットコインの発明者サトシ・ナカモトは日本人か
ビットコインの発明者であるサトシ・ナカモトは、日本人の名前のように見えますが、その正体は謎に包まれています。
過去に何人かサトシ・ナカモトだと言う人物の名前が挙がり、2016年にはオーストラリアの起業家であるクレイグ・ライトが、私がサトシ・ナカモトだと発明者を名乗り出て話題になりましたが、いまだに真相はわかりません。
そもそもビットコインは誰が作ったのかという議論は、サトシ・ナカモトを名乗る発明者が2008年11月に暗号理論に関するオンラインコミュニティが発表した「Bitcoin: A PeertoPeer Electronic Cash System(P2P電子キャッシュシステム)」という論文が発端となっています。
ビットコインはサトシ・ナカモトが単独で発明したものではなく、どこか特定の組織に属する開発チームで作られたものでもありません。
開発者のオープンなコミュニティーの中で、サトシ・ナカモトが提唱したブロックチェーンの技術に興味を持った人たちが、分担してコードを書き、徐々に現在の形に近づいてきました。その仲間内の間で、「ビットコインを掘り当てた」、「ビットコインを送金した」などと楽しんでいたのが、2009年前後のことになります。
サトシ・ナカモトは、約100万ビットコインを所有していることになっているため、その正体がバレると課税される危険があるから、発明者として名乗り出ないとも言われています。ビットコインの発明者が、日本人かどうかも定かではありません。
ビットコインは誰が作ったのか?誰が運営しているのか?
ビットコインは誰が作ったかが気になりますね。ビットコインの関係者を同心円状で表すと、円の中心付近にいる初期の頃からビットコインの開発に携わってきたコア・デベロッパーと言われる人たちがいます。
彼らはビットコインのソフトウェアを実際に開発しています。彼らが現在も開発に関わっていることから、彼らが長年に渡って育て上げてきたといっても過言ではないでしょう。
そしてそのすぐ外側には、世界中で行われているビットコインの取引を承認し、新たなビットコインを掘り出しているマイナーと呼ばれる人たちがいます。
そのマイナーと呼ばれる人たちが大きなマシンパワーと電気代を負担してすべての取引を承認してくれているから、ビットコインという仮想通貨が成り立っています。
さらにその外側には、実際にビットコインの取引を仲介している取引所があります。取引所は両替と送金を行っています。ビットコインを円やドルと交換するという売買をしています。ビットコインは手数料が安く、送金も早いということが特徴です。
さらにその外側にはビットコインを使ったサービスを展開する事業者がおり、一番大外にいるのが、エンドユーザーである私たちです。ビットコインを売買したり、送金したりすることができます。
ビットコインは話し合いで運営されている
ビットコインの発明者はサトシ・ナカモトだと言われており、日本人かどうかも定かではありませんが、現在ではビットコインの開発者とマイナーのメンバーで数カ月ごとに世界各国で開かれているカンファレンスに集まって、今後の方向性について議論しています。
元々の思想として、中央にサーバーがあってそれを管理するのではなく、分散管理をするシステムでコストもかかりませんから、その方がいいという発想です。
中央にサーバーがあると、どうしてもそれを運営する人に権力が集中しますので、そこが権力を持ち、通貨の場合はそれが国であり中央銀行であるわけです。
ところが国が何でも決めるのはよくない、国は信用できないという人たちもいますので、そういう人たちはそもそも誰かの指示を受けるのが嫌いですから、全員が自由意志で参加し、みんなの話し合いによってルールを作り、取引に問題がないかを相互に承認し合うシステムの方がいいわけです。
全員参加による意思決定を重視するという意味では、個人の自由を尊重するという発想です。仮想通貨には、このように発明者ではなく、開発しあった人たちが集まって、思想を作り上げるという方式が取られていることが多いです。